一年が立ちました

早いものでチョイスタジオ設立から一年経ちました。

色々な切り口はあるとは思うのですが、この一年を、技術的な観点で振り返ってみます。

興味/関心のあること

チョイスタディのサービスイン当初からずっと関心があるのは、100万を越す解答のログ情報などから

  • ユーザの弱点、長所の分析
  • 各問題の難易度分析
  • 問題間の依存関係の解析

といった情報をどう取り出して、どうユーザにとって面白く、有益な形で見せれるのか、という点。

この辺りで取り組もうとしていたのは 、まず問題情報を形態素解析して、クラスタリングして、、、といった所から手をつけようとしたものの、問題文自体の長さが自然文より短い事や、生成されたワードベクトルが疎すぎて、クラスタリングそのものが上手くいかない。で、次元を落とさないと難しいなぁ、という所に達した所で止っているような状況。

これについては、次年度も引き続き。

この一年で取り組んだ新しい技術

昨年秋頃に取り組んだのですが、私も含めチョイスタジオのメンバで、それまでにきっちりと扱った経験の無かった要素技術という意味では、

の二点。イメージからすると、新規のネットベンチャーにしては、少ないのでしょうか。ここら辺は私自身の保守的な性格が影響しているのかもしれませんが、それでもこれくらいで丁度よかったかと言う気がしています。主軸をぶらさなかったおかげで、年間で 20 回を越すリリースをしましたが、計画停止以外の大きな停止もなく、安定的に一年を過ごせたと思っています。

私が主軸に Java を選択しているのは、個人的にまたチームの経験からも、開発にも運用にもある程度慣れ親しんでいるというスキルセットの特性が一つ。もう一つは、実戦投入するためには、開発フェーズだけでなく、ビルドや配備といった構成管理、実行環境込みの運用フェーズも含め、全体のバランスを考えないと安心出来ないという理由。正直、今は開発とそれ以外の運用にかけているエネルギーの比率でいくと、9:1 位。豊玉高校みたいなもんです。なので、逆に 1 のパワーでもある程度安心して利用出来るという Java の実行環境に対する信頼と、何かあった時に対応出来るギリギリのレベルはキープ出来るスキルセットは最低限持っている、という事は重要なファクターです。

多分、他のネットベンチャーさんでも、採択する技術などは違えど、この辺りの判断基準は似たようなものではないかなー、とは思っています。時代の趨勢上、コンシューマ向けのサービスで、Java を選択してるのは少ない部類かもしれませんが。

後は、年単位で時間をかけて身につけてきたスキルが、単純に他の言語や環境に乗り換えただけで個人のトータルの「仕事量」が「本当に」ごそっと変わってしまうのであれば、それは、言語や環境の選択の問題ではないと私は思うのです。それ位は自分を信じたい。。。

そんなこんなで、今年も全くやった事のない要素技術に踏み出す、もしくは切り替えるというのはよほど大きなメリットが無い限りは一つ二つで、主軸はぶらさない気がしています。ただ、最近のチョイスタディのユーザや解答数の伸びを見ているに、プラットフォーム環境の増強はある程度パワーをさいて行う必要があるかも、とは思っています。

その他

これは、この一年、というよりは年明け位 からですが、勉強会など対外的な技術者の集まりに極力出かけて自己研鑽しようと思ってます。これは引き続き。

第二期も頑張ります。