ガンダム展

先週末行って参りました。実はガンダム展本体もさることながら同じ位大河原邦男さんの講演を楽しみにしていました。

思いのほか、肩の力の抜けた人、いわゆるデザイナーさんというよりも気さくな職人さんに近い雰囲気(失礼は承知の上で、上手い言葉が見つかりませんでした)。もっと違った印象を持っていたのですが、お話している感じではそういうタイプの方には見えませんでした。服飾のデザイナからアニメの世界に写ったのも、最初はそこまで強い動機でもなかったようです。

色々な話の中で「僕は監督が欲しいと思うものを形にしてきた」という意味合いの言葉。一見何だかクリエイターにふさわしくなさそうに聞こえますが、「物を形にする」という事がどれだけ大変なことか。さらりとおっしゃっていましたが、その裏には沢山の労苦もあった事は想像に難くありません。勿論「ガンダム」そのものの世界観の強さもあったのでしょうけれど、ここまで長い間人々に愛される力をもったのは「メカデザイン」そのものの力も大きかったように「ガンプラ」からガンダム世界に入門した邪道な世代の私は思う訳です。紛れもなく私は「モビルスーツ」そのものの格好よさが始まりでしたから。「アイディアを発想すること」そして「それを形にすること」どちらが欠けてもガンダムはなかったように私は思います。

期待していたほどはガンダムネタは多くなかったのですが、アニメ業界若干の裏話、ガンダムカラーのエピソードなど面白いお話でした。